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Archive for the ‘Works’ Category

福岡市Z邸・足場解体

金曜日, 11月 18th, 2016
南側の外観

南側の外観

これまで外周を覆っていた足場がすっかり撤去されて、近所からもその外観が伺えるようになりました。もとをただせば、大学時代の恩師の退官記念にいただいたお気に入りのHoltzブランドのペーパーウェイト「IEKURO」の独特の質感と端正な佇まいを毎日机上に眺めており、この小さなプロダクト製品のどこに魅かれているのだろうという問いが常々頭の片隅につきまとっていました。街の中に埋もれてしまうのではなく、かといって自己主張をし過ぎて景観に混乱を引き起こすわけでもなく、あわよくば周辺環境とは変化が感じられるような存在になったらいいなと設計をしている最中は漠然と思っていました。この家に住む家族、とくに子供たちや、街ゆく人々の記憶の一部となるような都市景観になるといいですし、時間をかけて見守っていきたいです。


福岡市Z邸・吹抜け

火曜日, 11月 1st, 2016
リビングの吹抜け

リビングの吹抜け

今回の設計では建物の中央に吹抜けをつくり、外壁と吹抜けの関係を、平面的にも断面的にも“入れ子”状にしています。これまでは2階のレベルに現場作業用として仮設の床が張られていたのですが、とうとうその床が撤去され、中央の吹抜けが空間として感じられるようになりました。吹抜けを形づくる2層分の壁のアチコチには大小いくつかの開口が開けられています。上部のトップライトから取り込んだ光はリビングを明るく照らし、その光がさらにこれらの開口を通過して周囲の各部屋に広がっていきます。また、吹抜けの周囲に配置された各部屋からは、吹抜け越しにお互いの部屋の様子がこれらの開口を通して見聞きできるので、扉の開閉一つででオン⇔オフになる感じとはすこしだけ異なる家族同士の距離感がつくられています。


福岡市Z邸・細かな納まり

木曜日, 10月 20th, 2016
窓枠をできるだけスッキリと

窓枠をできるだけスッキリと

しばらくブログから離れている間に、サッシがつき、ガラスが入り、内部の壁下地や造作ができあがりつつあります。今回の住宅では窓廻りをできるだけスッキリとみせようと思い、窓枠を和室の落し掛けや袖壁に用いられる“ハッカケ(刃掛け、刃欠け)”という納まりにして、見付け部分を薄くしています。上枠や縦枠は省略しているのですが、さすがに下枠だけは省略しきれずに、工務店さんには細かい作業に付き合ってもらっています。お施主さんからの希望という訳ではないのですが、軽やかで凛とした空間表現を目指して、1つ1つの細かな納まりにまでこだわりながら、最終的にはできるだけスキのない空間にまとまるといいなと思っています。


福岡市Z邸・中間検査が済んで

水曜日, 9月 21st, 2016
2階の室内の様子

2階の室内の様子

8月の末に、役所と住宅瑕疵担保責任保険の中間検査、構造事務所の検査を無事に終了し、外装下地から内装下地へと現場が進んできました。敷地が準防火地域内であるため、防火設備の設置が義務付けられており、開口部にはビル用のサッシを採用しています。コスト的な点や納まりなどを短い工期の中で検討してきたのですが、今週には大きなサッシを除いて現場に届くことになりました。室内にも間柱が建てられて、抽象的な図面だった間取りが3次元の空間として建ち上がってきています。内装下地が終わる前に設備の配管や配線を済ませなくてはいけないので、定例時の協議内容は多方面にわたりますが、担当の方々に協力してもらいながら、いよいよ正念場を迎えつつある感じです。


福岡市Z邸・外廻りが形になってきました。

金曜日, 8月 26th, 2016
外部の下地(構造部分)ができました。

外部の下地(構造部分)ができました。

外壁の下地(構造用面材)が張られて、建物の形がハッキリと分かるようになりました。通常であれば桁と桁を繋ぐ梁を小屋組の下に入れ、筋交いで軸組を固めていきます。この現場では柱の座屈を防ぐため、または垂木の長さを6m以内におさめるため以外の梁は省略し、筋交いは入れずに外壁を構造用面材を用いて固めていくことで強度を保っています。外壁の下地は、構造上の耐力性、防火性能、調節作用などを考慮して選定しました。接合部の金物も取付けが終わっていますので、来週にはいよいよ役所の中間検査と構造事務所の検査を受ける予定です。無事に検査にパスするように、明日は接合部の金物の最終チェックを行ないます。


福岡市Z邸・棟上げ

火曜日, 8月 16th, 2016
フラットバーの棟(木?)の取付

フラットバーの棟(木?)の取付

お盆休みの前にZ邸の棟上げを行ないました。毎回思うことなのですが、棟上げが済んで全体のフレームが立ち上がってくると、これまで模型でしか確認できなかった空間性が一気にでてくることと、建物が持つリアリティというか説得力がものすごく肌に伝わってきて圧倒されてしまいます。この日の最高気温は35℃を超えていたらしく、現場にいるだけでも頭がボ~ッとなるような感じでしたが、面倒な加工にもかかわらず朝早くから炎天下の中で作業をされた職人さんたちには頭が下がる思いです。ほんとうにご苦労さまでした。


福岡市Z邸・1階の床組み

月曜日, 8月 8th, 2016
土台敷き

土台敷き

配筋検査の後にコンクリートを打設して、基礎が完成しました。いよいよ木工事の資材も現場に搬入され、先週末からは大工さんたちが土台と大引きを並べて1階の床組みをつくっています。連日の炎天下のなかでの作業なのですが、8月11日の上棟式へ向けて、結構なピッチで現場が進んでいます。9mのスパンを飛ばすために鉄骨の棟を使用しており、またその棟が斜めに振れているために、鉄骨と木材の取合い部分や木材同士の仕口の加工がちょっと厄介な作業になると思われます。明日の定例では、しっかりとそのあたりの作業の進捗状況を確認して来るつもりです。


福岡市 Z邸・配筋検査

水曜日, 8月 3rd, 2016
ベタ基礎の配筋

ベタ基礎の配筋

昨年の秋から設計を進めてきました、木造2階建ての住宅の新築工事の現場です。6月末には地鎮祭を執り行い、7月初めからの地盤改良工事と土工事を経て、いよいよ基礎が形になってきました。ベタ基礎の底盤で十分な強度を確保するという構造事務所の方針で、地中梁を縦横に通しています。通常の木造住宅のベタ基礎と比べてもかなり鉄筋量が多い印象で、ここまではしっかりとした基礎が施工できていると思います。地盤調査によると、この敷地自体あまり強い地盤でない上に、近くには有名な活断層も通っています。また、竣工後は目に触れなくなるということもあるので、基礎の配筋に関しては念には念を入れておきたいところです。


改修工事をはじめます。

土曜日, 9月 12th, 2015
松楠居・離れの修景

松楠居・離れの修景

松楠居の敷地内にある、離れを改修することになりました。手元に残されている、昭和10年の工事見積書では “應接室” となっています。ゲストハウス自体が離れみたいなものでしょうが、さらにその応接室を離れとして建てるゆとりが、すこしうらやましくもあります。今日は仮設の足場をかけましたが、来週からは本格的に解体工事へと移っていく予定です。2ヶ月後には、心地のよい空間と景観になっているように、工事監理を進めていかなくてはいけません。大庭建設さん、今回もよろしくお願いします。


リフォームの仕事。

土曜日, 10月 11th, 2014
個室とDKとの距離感

個室とDKとの距離感(撮影:西島善和)

昨年末からお仕事をさせていただいた、堤の家のリフォームが完成しました。女性3人で暮らすためのリノベーションで、東西に細長い建物形状のほぼ中央に階段とエレベーターが位置する、鉄骨造3階建の2階部分の全面リフォームです。みんなが集まるDKと和室を中央の縦動線からそれぞれ東西に振り分けるように配置し、その奥の建物の両端に3人分の寝る場所(≒個室)をつくりました。DK・和室と個室との間は、家具や収納ユニットをルーズに置くだけで、雰囲気や気配、物音などをお互いに感じながらも、視線だけは遮られているという関係になっています。ちょうどフォトショップの“塗り”で円形のグラデーションをかけるように、みんなの場所から個人の場所へと空間の質が徐々に変化していくことをイメージしています。