登録文化財

“100枚のてぬぐい展”

“100枚のてぬぐい展”

大名のイベントスペース「松楠居」で、“100枚のてぬぐい展”が開催されています。この松楠居を含めた「旧松村家住宅」および「ジョーキュウ醤油」の建造物群が、先月11月に国の登録有形文化財として登録されました。建物がいったん解体・撤去されてしまうと、「ここには何が建ってたっけ?」と思うこともしばしば。建物を含めた街の景観を、物理的な都市の記憶としてとどめておけないかとスタートした松楠居の改修プロジェクトでしたが、ようやく制度的にも軌道が敷かれてきたような気がします。昭和11年に建てられた住宅を、75年後の平成の時代にイベントスペースへと改修したのですが、まだまだリレーの第2走者が走り出したに過ぎません。この後も第3走者、第4走者の世代へとバトンがうまく渡ってゆくように、この建物と景観を活用してゆきたいものです。年明けには離れの改修工事も予定されており、しばらくは“残しながら、使い続ける”ということと向き合うことになりそうです。

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